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プライバシーポリシー

百貨店の夏休みイベントで、楽しく学べる謎解きイベントを開催。ウェブサイトや会場デザインなど総合的にプロデュース

株式会社阪急阪神百貨店

大阪の阪急うめだ本店にて開催された、さまざまないきものについて学べる体験型のイベント「いきものの学校」。このイベント内で楽しめる会場周遊型の謎解きイベントのみならず、謎解きを活用したワークショップや物販コーナーでの謎付きクリアファイルの販売など、多方面で子どもから大人まで楽しめるコンテンツを企画・制作しました。
また、イベントの特設ウェブページや会場デザインなどイベント全体の企画にも携わらせていただき大変思い入れの強いイベントとなりました。

解決すべき課題
  • いきものについて楽しみながら学べる謎解きイベントを実施したい
  • イベントコンセプトに沿った総合的なプロデュースを任せたい
  • 大混雑が予想されるイベント会場で実施できるオペレーション設計にしたい
対応方針
  • サポーターである水族館や博物館の有識者の監修を受けながら謎解き問題と解説を制作
  • イベントの特設ウェブサイトなどもあわせて制作し、全体の調和が取れた企画を実現
  • LINEbotでのコンテンツの自動化やオペレーション負荷がかからないユーザーフローの設計
対応範囲

イベントの全体企画、特設ウェブサイト制作、謎解き制作、映像制作、運営ツール制作、アプリケーション開発、運営・販売促進、会場設営、広報支援等

イベント全体の設計からお手伝い

夏休みシーズンに「阪急うめだ本店」様の催事スペースにて開催された特別イベント「いきものの学校」。海遊館やアドベンチャーワールドなど、関西の人気テーマパークが多数出展するワークショップ・物販イベントの会場内で、それぞれのブースを周りながら手がかりを集めて謎を解く”横断的な体験型コンテンツ”として謎解きイベントをご活用いただきました。
イベントのキャッチコピーは”いま、こども達に感じてほしい、いきものの輪”。多様な生物の魅力や不思議、そしてそれらのいきもの達がこの地球という一つの惑星の中で輪のようにつながっているということを、未来を担う子ども達に感じてもらえるようなイベントを目指していました。
「楽しみながら学ぶ」をコンセプトとしたこのイベントでは、会場内に教室のような空間を作るなど、ワクワクする学校をテーマに、授業に見立てたさまざまなワークショップが開講することも決定していました。会場内を巡りながら手がかりを集める謎解きイベントについては、この学校でさまざまなことを学んだ子ども達が挑戦する「試験」という位置づけで、謎を解き明かした子どもたちが達成感に包まれ、一回り大きくなれるような体験機会にしたいということでした。

一方で、ご相談いただいた時点では具体的にどのようなワークショップを行うのか、どのテーマパークが出展するのか、会場デザインはどのようなものにするのか…といったことはまだ確定していない段階で、会場内を周遊する「横断的な体験コンテンツ」である謎解きのイベントは、会場全体のテーマやトンマナが反映される、”キー”となる企画として上流工程のなかに位置付けられました。
そこで、「いきものの学校」全体の企画から携わらせていただきながら、特設ウェブサイト等もあわせて制作し、メインとなるキービジュアルやウェブサイトのデザインをそのままイベント空間に反映させることで、さまざまなコンテンツが集合するこのイベント全体を調和させることになったのです。

最小限の運営コストで最大限の体験価値を追求

阪急うめだ本店は、年間の来店者数が約3,000万人を超える人気の百貨店です。夏休みの時期ともなれば相当な混雑が予想されるため、いかに販売員の労力を削減し、オペレーションを簡略化できるかが課題でした。お勘定場で参加方法等についての細かな案内をすることは難しく、個別にヒント等の対応をすることも困難だというなかで、お客様ひとりひとりが自分たちで自由に謎解きを楽しみ、最大限の達成感や体験価値を感じていただけるようなコンテンツの設計が求められていました。
そこで、いきものの学校の「謎解きテスト」では、会場内の手がかりを集めて謎を解き、その正誤判定や追加の情報はコミュニケーションアプリの「LINE」3を使って自動で進行できるようなスキームを採用しました。そして、さらに謎解きを楽しみたいお客様には、より凝ったギミックでボリューム感もある「持ち帰り型」の謎解きキットを物販として販売することで”自宅に持ち帰れる遊びと学び”を実現することにしました。

スマホを使いながら謎を解き進めるデジタル施策

「謎解きテスト」では、運営の負担を最小限にするため正誤判定やヒントだし、追加情報の提示などはLINEを使って自動で行えるようにしました。お子さまと一緒にご来店される保護者の方のスマホを使いながら、自分たちだけで謎解きを楽しめるように設計したのです。
一方で、子ども達の多くは謎解きをクリアした後に”何かを得られる”ことでより強く達成感を感じられるのではないかと考えました。「ただ、謎が解けた」というだけではなく「だからこそこれが手に入った」というプライズがあることで、より満足感を高めることができると考えたのです。
そこで、定番のノベルティステッカーとは別に、LINE上でも手に入る”ご褒美”の要素を作りました。それが「デジタルバッジ」です。今回の謎解きは、海や陸、森などさまざまな環境で暮らすいきもの達を題材にした謎を解き明かしていくものだったので、謎を一問解き明かすごとに、そのテーマをモチーフにしたバッジが手に入るような機能を実装しました。混雑を緩和し滞留を防止するために周遊ルートは自由で、どの謎から解いてもよい設計になっていたため、決められた順番でバッジが手に入るのではなく、どの順番でクリアしてもその内容に対応したバッジが手に入るよう全パターンの画像を用意しました。

LINEでの正誤判定とデジタルバッジの入手

また、全ての謎を解き明かすと「認定証」として、その場で登録した自分の名前がリアルタイムに印字された画像がもらえる機能を作ることで、”自分だけの認定証”としてSNSに投稿・自慢したくなるような仕掛けを用意しました。

全ての謎を解き明かすともらえる認定証の画像には、その場で登録した自分の名前が印字される
実際の参加者によるSNSへの投稿内容
もちろん、モノのノベルティとしてのステッカーも用意。小さなお子様に大人気でした。

いきもの達のフシギについて学べる謎解き

もちろん、謎解きの内容についてもしっかりとイベントコンセプトに沿った”学べる”謎解きを制作しました。各テーマパークから、そのテーマパークを象徴するようないきものとその”フシギ”のアイデアを募集し、謎解きのなかに落とし込みました。

・マンボウは実はフグの仲間(海遊館)
・ハリセンボンの針は1,000本ではなく300~400本(ニフレル)
・世界で最も重い虫はゴライアスオオツノハナムグリ(箕面公園昆虫館)
・アフリカゾウの牙は前歯が伸びたもの(アドベンチャーワールド) などなど…

こうしたいきもの達の面白い生態やフシギを、謎解きによって表現しつつ答えをLINEに送ると詳しい解説が返ってくる設計になっており、大人でも勉強になるような内容も多くありました。

会場内に設置された手がかりのパネルの一部(※この情報だけで謎を解くことはできません)
LINEでヒントを閲覧可能
会場にはヒント集やおたすけスタッフも配置

会場で販売するオリジナルの謎解きキットも制作

会場周遊型の謎解きイベントでは、会場全体を楽しめるよう所要時間が長くなりすぎないように難易度やボリューム等を調整する必要があります。また、謎解き用の机・椅子など専用のスペースが確保できない会場では、問題用紙にたくさんの書き込みをしたり工作をするような謎を組み込むことは困難です。より幅広いお客様に楽しんでいただくためには、難易度も比較的やさしめに設定することになります。
そこで、「謎解きテスト」をプレイして謎解きの楽しさを体感した人や、お土産としてさらに凝った謎解きを遊びたい人向けに、自宅で解ける「謎解きキット」も制作し、物販コーナーにて販売いたしました。リアルイベントでは実装が難しかった折ったり切ったりする謎や、レーダーを使って島を探索するようなリッチなギミックをふんだんに盛り込んだ、本格派の謎解きゲームとなりました。自宅で解ける分、ゆっくりと取り組めるという利点を生かして、LINEを使用した「ゲーム感」を強めた作品です。

各テーマパークを舞台に全4種の作品を販売
クリアファイルのなかには謎解き用紙だけでなく、レーダーやマップといったアイテムも同梱

LINEならではのギミックを使ったゲームのようなUI
自宅で楽しめるゲームなのに臨場感たっぷり

こちらの謎解きキットは専用のオンラインショップにて販売中です。ぜひご覧ください。
https://uminazo.booth.pm/

イベント本番では販促支援や会場設営なども実施

6日間のイベント本番では、実際に弊社のスタッフが現地を訪れ販売促進やお客様対応を行いました。ポップの作成や物販コーナーの設営も行い、会場では販売促進の映像も投影。多くの人々の目を引く売り場を作りました。また、百貨店内の他のフロアにも「お試し謎」としてサンプルの例題を展示。催事場への誘導として機能させるとともに謎解きイベントの参加を促すことにもつながりました。

会場ではワークショップも実施

「いきものの学校」では、さまざまなテーマパークやインフルエンサーがワークショップやトークショーを行いました。弊社でも、謎解きやパズルを利用しながら環境問題やSDGsについて学ぶワークショップを実施。かねてより全国の小中学校で実施していた「出前授業」の内容をカスタマイズして、ご来場いただいた子ども達、保護者の方々にお楽しみいただきました。

事前予約制の謎解きワークショップ(有料)は満員御礼となりました。

「いきものの学校」の特設ウェブサイトはこちら

https://website.hankyu-dept.co.jp/honten/h/ikimono/4

※ウェブページの企画、構成からライティング、デザイン、コーディングまで一貫して行いました。

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